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害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫辞典

グンタイアリ(Eciton ant, Dorylus ant)

アメリカ(北米南部、中米、南米)にはEciton,アフリカにはDorylusという軍隊アエキトン・グンタイアリの兵アリリ(サスライアリ)がすんでいます。グンタイアリは肉食性の放浪者で巣を作りません。働きアリは体長約12mm、黒褐色です。兵アリに守られながら1万匹から10万匹に及ぶ働きアリの大群が行進する時には行くてにいるあらゆる動物を殺してしまいます。大蛇まで数時間のうちに骨だけになる獰猛さです。グンタイアリの眼は退化して小さいのですが、道しるべフェロモンによって行列が保たれ、養育係の働きアリは幼虫をかかえて行進します。野営の時には働きアリがお 互いの脚を網目のようにからませて、女王や幼虫たちの周りに野営テントを作ります。グンタイアリは行軍と狩り、駐留の規則正しいリズムで生活しているそう です。
沖縄に住むヒメサスライアリAenictus lifuiae も軍隊アリの仲間です。