キーワード検索

害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫辞典

ヤマトシロアリReticulitermes sreratus (Kolbe)

ヤマトシロアリはミゾガシラシロアリ科Rhinotermitidaeに属し、ヤマトシロアリ北海道北部を除く日本全土に分布する代表的なシロアリです。
体長は有翅虫4.5-7.5mm、兵アリ3.5-6mm、働きアリ(職アリ)3.5-5mmです。有翅虫は黒褐色を呈し、前胸背板が黄色、翅は淡黒褐色で 翅脈は濃色、前翅長7-7.4mmです。働きアリは淡黄白色、兵アリの頭部は淡褐色で円筒形、体長の1/2の長さがあります。
ヤマトシロアリは湿った木材を好み、家屋の土台、柱、浴室、洗面所、洗濯桶、台所、便所などの建物下部に被害が集中し、地上1m以上には及ばないのが普通です。
加害場所が巣であり、1巣内の頭数は1万~5万です。
有翅虫の群飛はヤマトシロアリ4月中旬から5月下旬の昼間10時から12時頃に行なわれ、特に雨上りの日に多く見られます。
ヤマトシロアリの有翅虫はイエシロアリと異なり、夜間の走光性を持っていません。
シロアリのイラスト