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害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫トリビア

「スカシチャタテの発音器官」

スカシチャタテの発音器官

チャタテムシには発音してその音を雌雄の交信に使う種類があります。コチャタテ類は口器の大顎<おおあご>や小顎ひげ、または腹端で障子などの紙を叩いて音を出します。スカシチャタテは後脚<うしろあし>の基節<きせつ>に発音器官をもっています。
拡大すると、この器官はヤスリ状部と鏡胞<きょうほう>部から構成され、左右のこすり合わせで音を出すのです。人の耳にはギジギジ・・・・・・と聞こえます。