キーワード検索

害虫大辞典 日本昆虫学会名誉会長 安富和男氏 監修

害虫辞典

ヒラタキクイムシLyctus brunneus (Stephens)

ヒラタキクイムシはヒラタキクイムシ科Lyctidaeに属し、英名をBrown ヒラタキクイムシpowder-post beetleといいます。世界的に有名な乾材の害虫で竹材も加害します。もともとは南方起源の昆虫ですが、現在では日本全域に分布をひろげています。成虫は体長2-7mm、扁平で赤褐色または黒褐色を呈しています。幼虫は若齢のとき白色、成熟すると黄白色、4-5mmになり、勾玉<まがだま>状の円筒形です。
 通常1年1回の発生ですが、暖地では2回発生します。成虫の出現期は4月から8月で、薄暮時に活動する習性をもっています。雌成虫は澱粉含量3%以上の木材を選び、辺材部の導管や割れ目に産卵します。卵は白色、直径1mm、直径0.16mmの長楕円形です。ふ化した幼虫は辺在を繊維方向に孔道をつくりながら食害し、被害が激しいときは材の内部が粉状になってしまいます。越冬態は幼虫です。